昨夜泊まった黒部五郎小屋は広い個室と美味しい食事で快適だった。充分な睡眠がとれて今朝は快調だ。小屋の前で出発の準備をして三俣蓮華岳に向かう。蓮華岳に続く長い稜線からはこれから登る蓮華岳や遠く笠ケ岳が雲海に浮かんでいるのが見える。素晴らしい眺望だ。蓮華岳から三俣山荘に向かって下る。流れ落ちる沢水は冷たくてとても美味い。山荘で山のバッヂを買い求め休憩する。休憩後に鷲羽岳を登り始める。長い急登で汗が流れ落ち息が上がる。友人や妻はかなり先行しているがマイペースを守りながら登る。霧が出て眺望がないのが辛い。肩まで登り小休止をする。霧の向こうに鷲羽池がハートの形に霞んで見える。肩から急登を一登りすると山頂に着く。山頂には大勢の登山者が休憩している。霧で眺望はない。鷲羽岳から下りワリモ岳のピークを超えたあたりで登山道にライチョウが出てきた。手の届く距離に出てきて無警戒に餌をついばんでいるのには驚いた。水晶岳に続く長く穏やかな稜線を登るとやがて水晶小屋に着く。水晶小屋のテーブルで昼食にする。水晶小屋の飲料水は天水だけが頼りで貴重だ。主人の2歳の孫が登山者たちに愛嬌を振りまいて人気者だ。ここまで背負ってきたのだろうか。昼食後に空身で水晶岳を往復する。山頂に向かう登山道は緩やかで歩きやすい。ここでも山頂は霧で眺望がない。山頂で大休止後に水晶小屋に引き返す。
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